=仲間たちの行動①=



折原末樹と横上流二…


マッキとりゅーじんは”ナカマ”を代表して行動した


”ナカマ”であるクズコを慮る気持ちから…


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その二人は今、屋上で3年のテニス部員である永井亜衣を待っていた


幸いこの日は風もさほど強くはなく、晴天でいつもよりは暖かかった


「でもさ、2BのM子は意外とあっさり話してくれたね」


「ああ。もう学校側から聞き取りされて、正直に話したんだろうから、気持ちも整理できてたんじゃないかな」


フェンスを背にして隣り合っているマッキとりゅーじんは、先程接触を終えた2年のテニス部女子が、予想外にすんなりと”受け入れて”くれたことで、さすがに安堵の表情だった



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「じゃあ、これから会う3年生も学校側に呼び出されてるとすれば、ありのまま話してくれるかしら」


「そう願いたいよな。まあ、さっき教室行って用件伝えた感じじゃあ、すっとぼけはないと思う。ただ、”一人で”来るかどうか…」


「えっ…?もしかして3年の男子とか連れて来るとかってこと?」


「可能性はあるだろ。もっとも、こっちが二人なんだからってことで、単に女子の友達同行でかも知れないけど」


「そうね…。事の良し悪し云々より、後輩から事情聴取ってのはやっぱりね…」


二人は軽く苦笑をこぼし合っていた



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そして数分すると、目的の御仁がやってきた


ひとりで…