と手を2度叩いた先輩が、男子の輪の中に割って入ってきた。 「え、マジ?朝陽」 「マジ、マジ。この子は俺のお姫さまだからー」 「まぁ確かに、お姫さまって言葉がぴったりなくらい可愛いけど。 でもよりによって朝陽かぁ。勝ち目ねぇじゃん」 「でも朝陽なら、すぐに別れんじゃね?今回も」 「だな、だな。じゃあさ、朝陽と別れたら、次は俺と付き合ってくんね? 朝陽よりも大事にするよ」 「俺だって、絶対泣かせたりしないし」