先輩と並んで1年の教室のある廊下を歩いて、階段をおりるとき、みんなに見られているような気がした。 今までは感じなかった視線を感じる。 きっとみんな小嶋先輩のことを見てるんだ。 すごいなー、そんな人と今あたしは歩いているんだー。 うれしくなって、ちょっぴり唇をむにゅむにゅっと動かした。 それに男子と帰るのも、彼氏と帰るのも初めてだから、余計に気持ちが舞い上がってしまう。