「おはよう、牧島くん」 「あ、おはよう水野さん」 牧島くんがあたしを見ているから、ちょっとだけ頭を下げながら挨拶をした。 牧島くんは、いつもちょっとだけ赤い顔をしているけど、どうしてだろうなぁ。 首を斜めに傾けながら少しだけ考えていると、さっきまでより顔を赤くした牧島くんが、ぐるっと急いで前を向いた。 そのすぐ後、先生が教室の中に入ってきて、HRが始まった。