「たくさんあるね~。家族の愛を感じる」 だいふくを下ろして、先輩はアルバムのページをめくった。 「うわっ、小さいみくもすごく可愛いっ。これなんか、めちゃくちゃ可愛くない? 雪遊びをしているよ~。 七五三の写真もあるね。これは、遠足のとき?」 先輩ははしゃぎながらアルバムを見続け、やっと最後のページまで見終わった。 「ふぅ、楽しかった~」 「今度は先輩、じゃなくて朝陽くんのアルバムを見せてくださいね」