「そりゃもちろん、心配をさせたくなかったからね」


「もしかして、いつもそうしてたんですか? 具合の悪いとき」


「うん、そう。って、みくちゃんはそうじゃないの?」


「違いますよ。風邪の時はママにスープを作ってもらうし、看病してもらいますよ」


「朝陽くん、兄弟とかいないんですか?いれば……」


「いないよ、俺ひとりっ子だし。それに、薬を飲んで寝てればよくなるし。