「待ってるよ。何時ぐらいになりそう?」 「えっと……」 そんなことを言われても、初めての日直だからよくわからない。 足音に振り向くと、先輩は教室の中に入ってきたところで、 一番前の席のイスを引き寄せて、そこに座った。 「いつでもいいよ。ここで待たせてもらうから。みくちゃん、急がなくてもいいからね~」