呆然とする私と西宮くん。
きっと彼も、ここまで怒るつもりはなかったのだろう。自分自身に驚いてるようにも見えたから。
「……」
「……」
シーンと静まり返る教室内。
今回は私が先に口を開いた。
「前言撤回したほうがいいんじゃないの?」
「なんで?」
「だってほら、活動していく上で……もしもこのこととか広まったら……」
「別にいいんじゃない? ってか、こんな一部の人が騒いだところで炎上とかにもなんないでしょ」
なんて言って笑った。
あのふたりでいるときの西宮くんだ……。
そして、「それに、求められる自分でいることに少し疲れてたんだよね」と苦笑いした。
人気俳優も大変だな……と改めて思った。私が心配することでもないけれど。
でも、まさか助けに来てくれるとは思わず、私はどうお礼を言えばいいのか迷っていた。



