そのギャップは、恋の始まり!?

 色々話しているうちに、教室には私と西宮くんのふたりっきりになってしまった。
 これは非常にまずい。……早々に帰らねば。

「そういえば……俺のこと好きなんだよね?」

「……!?」

 突然、なかなかのパワーワードが飛び出した。


 『俺のこと好きなんだよね?』


 勉強を教えることと、それは、なんの関係があるの!?
 それに……。

「……なんでそんな風に思ったの?」

 恐る恐る聞いてみた。

「今朝、スマホ落としたでしょ? その時にロック画面が見えて、俺の画像だったからそうなのかなって思って」

 涼しい顔して、結構すごいことを聞いてくる人だ。人によっては、ただのナルシストに聞こえかねないようなセリフ。
 
 好きだけど……好きだけどさ! それは推しとして、だよ?
 こんな風にバレるのはなんていうか、複雑だ。
 どうやらそう思っているのが、表情に出ていたようで……西宮くんに「井上さんって分かりやすい人なんだね」と笑われてしまった。