そのギャップは、恋の始まり!?

「いいじゃん、井上さん! 西宮くん忙しいんだからさー、勉強くらい教えてあげたら? 井上さん、頭いいし」

 そう言い出したのは、さっきまで一番西宮くんに色々問いただしていた女の子だった。
 すると、他にも女子や男子から「手伝ってあげなよ」と好意的な言葉が飛び出す。

 あれ?
 ……こういうのって、妬まれたり疎まれたりするのが世間一般なんじゃ?

「いや、でも……私なんかがそんな教えることなんて――」

 あくまでも、やんわりと拒否していると、別の女の子が話し出す。

「だって、私たちじゃ恐れ多いし。井上さんならきっと誰も文句言わないよ!」

「そうそう!」

 そんなの分かんないと思う。
 今はこうして話を周りに合わせてても、胸の奥ではどう思ってるかなんて分からないのだから。