しばらく電車にゆられて、随分遠くに来た。

「明花ちゃん、そろそろ疲れたよね。」
「ホテル探そっか」

「うん」

そこからしばらくホテルを探すために、道をぶらぶら歩いた。

やっとホテルが見つかったときには午後9時をまわっていた。

ここである問題が浮上した。

それは、ホテルのチェックインだ。
この時間に、しかも子供が2人で、ホテルにチェックインできるわけない。

冬夜くんはどうするのかと、ソワソワしながら後をついていった。

すると、予想外の出来事がおきた。
ホテルに入ると、冬夜くんとホテルのお偉いさんの人が親しげに話していたんだ。

本当に謎だ。この男(冬夜くん)はわからん!
私は心の中でそう思った。