【短】クールな彼とふたりきりの卒業旅行で。



ザザーッと聞こえていた波の音が消えるくらい、心臓の音が大きくなる。

優しくわたしを呼ぶ声だけが、耳をくすぐるんだ。



「俺は、ずっと空羽のことが好きだよ。俺と付き合ってほしい」



真剣に見つめてくる綺麗な瞳から離せなくなった。

航夜くんが……わたしを……。



「俺の気持ちとバレンタインのお返し、受け取ってくれる?」



そう言って、小さなバッグに入れていたミントグリーンの箱を取り出した。

わたしに向けて丁寧に差し出してくれる。

そっと開けてくれた箱からは、可愛い羽のイヤリングが入っていた。


こんな可愛いプレゼントと、

航夜くんから告白してもらえるなんて……。



「もちろんです……っ」