【短】クールな彼とふたりきりの卒業旅行で。



ホテルを出て、正面にある砂浜で足を止めた。



「この景色を航夜くんと一緒に見たくて……!」



夕陽に照らされてキラキラ輝くそこは。



「海……?」

「前に航夜くんが〝海行きたい〟って言ってたから。天音ちゃんにお願いして旅行先をここにしてもらったんだ」



航夜くんが言ってたことは……みんなには内緒でね。



「俺のために空羽が選んでくれたんだ……」

「だ、だからね。天音ちゃんと蒼斗くんが付き合うことになったのは嬉しいし、あのとき、蒼斗くんからは天音ちゃんのこと相談されただけなの……。

大事なことだから、わたしから言えなくて……」

「……俺、すごい勘違いしてた。勝手なこと言ってごめん」