「じゃあ、またあとでね……!」



手を振って天音ちゃんと蒼斗くんと別れた。



「俺らも行くか」



ふたりが同じ部屋ということは、必然的にわたしと航夜くんも同じ部屋。



「うん……」



航夜くん、まだ怒ってるのかな。

あれ以来……笑顔を見てない気がする。


楽しませてあげられなかったかな……。


部屋に着いて荷物をおろした。



「蒼斗のこと好きだったのにいいの?」