「空羽っ、空羽っ」


あっというまに夕方になってホテルに着いたとき、天音ちゃんが肩をポンポンとたたいた。



「うん……?」

「清瀬くんも聞いてくれる?」

「なに?」



わたしと航夜くんに呼びかけると、天音ちゃんは蒼斗くんとアイコンタクトをして頬を赤く染めた。



「わたしたち付き合うことになったの……!」



ついに天音ちゃんと蒼斗くんが……!



「おめでとう……!」



すごい、すごい!

ふたりは付き合うことになったんだね!



「どっちから告白したの?」