【短】クールな彼とふたりきりの卒業旅行で。



い、言いたくても言えない……!



「き、聞かれると恥ずかしいことだから……」



うまく誤魔化せないよ……!


ごめんね、航夜くん。

航夜くんの話をしてたなんて、やっぱり言えない……。



「空羽。行こ」



航夜くんはわたしの手をとって歩き始めた。

さっき繋いでくれたみたいに優しくなく、引っ張る感じで。

行き先も決まってないのに焦ってるみたい。


どうしちゃったの……?



「アイツと何話してたの?」



早歩きをしながら航夜くんが口を開いた。



「それは……」

「告白された?」



天音ちゃんにホワイトデーを渡したいことは、わたしに相談してくれたことだから、航夜くんは知らないことだよね。