こうして。
僕と『八千歳』は、ペンキ塗りの作業を始めた。
今日は本当に忙しいなぁ。
白ウサギを追いかけ、お菓子の家を修繕し。
白ウサギを追いかけ、いちごミルフィーユ村で宝石のゴミ拾いをし。
白ウサギを追いかけ、花壇の花にペンキを塗っている。
不思議なことばかりやってるね。
…こうなってしまったからには、他にどうしようもない。
分かったよ、やるよ。
用事を言いつけられたら、さっさと終わらせて次に臨むのが一番の近道だと、段々分かってきた。
そんな訳で。
僕と『八千歳』は、ペンキとハケを持って、公爵夫人の庭を駆け回った。
ペンキなんて塗るの、これが初めてだな。
芸術のセンスが無いから、どんな風に塗れば良いのか分からないや。
いちいち色分けするの面倒だし、全部青色で統一すれば良いか。
…と、思ったのだが。
「ちょっと、『八千代』。それツツジじゃん」
「え?」
「青いツツジは気持ち悪い。別の色にしてよ」
…そうなの?
「…じゃあ、こっちの花に青色を塗るよ」
「それはチューリップでしょ。青いチューリップも気持ち悪い。センスないなー、『八千代』は」
…怒られた。
「…どれに塗れば良いの?」
「そうだな…。元々、青色の花っていうのが結構珍しいから…」
そうなんだ。
確かに、青い花ってなかなか見かけないよね。
白とかピンクとか赤とか、そういう色ばっかり。
「寒色系の色が多い花に塗れば、違和感ないんじゃないかな?」
「寒色…?」
「アジサイとかリンドウとか、アサガオとか」
成程。
さすが『八千歳』。生粋の園芸部員はやっぱり違うね。
にわか園芸部員の僕じゃ、太刀打ち出来ないや。
「それにしても、ツツジとチューリップとアジサイと…ひまわりまで、同じ時期に咲いてるなんて」
「…?駄目なの?」
「季節がバラバラだよ。違和感凄くて、気持ち悪い」
そうなんだ。
これら、全部バラバラの時期に咲く花なんだ。
それは知らなかった。花って、いつの間にか咲いて、いつの間にか散ってる印象。
さすが園芸部員。
「ひまわりは、元々明るい色の花だから…折角なら、真っ赤に塗ってみたらどうだろう。きれーかも」
そう言いながら、『八千歳』はひまわりを真っ赤に塗った。
おぉ、本当だ。何だか新鮮で、でも違和感はそんなにない。
綺麗だね。
「さすが、『八千歳』は上手だね」
「でしょ?伊達に、ツキナに付き合って花育ててないよ」
本当にね。
こういうところは、僕が真似しても届かない、『八千歳』だけの長所だと思う。
素直に羨ましいや。
僕と『八千歳』は、ペンキ塗りの作業を始めた。
今日は本当に忙しいなぁ。
白ウサギを追いかけ、お菓子の家を修繕し。
白ウサギを追いかけ、いちごミルフィーユ村で宝石のゴミ拾いをし。
白ウサギを追いかけ、花壇の花にペンキを塗っている。
不思議なことばかりやってるね。
…こうなってしまったからには、他にどうしようもない。
分かったよ、やるよ。
用事を言いつけられたら、さっさと終わらせて次に臨むのが一番の近道だと、段々分かってきた。
そんな訳で。
僕と『八千歳』は、ペンキとハケを持って、公爵夫人の庭を駆け回った。
ペンキなんて塗るの、これが初めてだな。
芸術のセンスが無いから、どんな風に塗れば良いのか分からないや。
いちいち色分けするの面倒だし、全部青色で統一すれば良いか。
…と、思ったのだが。
「ちょっと、『八千代』。それツツジじゃん」
「え?」
「青いツツジは気持ち悪い。別の色にしてよ」
…そうなの?
「…じゃあ、こっちの花に青色を塗るよ」
「それはチューリップでしょ。青いチューリップも気持ち悪い。センスないなー、『八千代』は」
…怒られた。
「…どれに塗れば良いの?」
「そうだな…。元々、青色の花っていうのが結構珍しいから…」
そうなんだ。
確かに、青い花ってなかなか見かけないよね。
白とかピンクとか赤とか、そういう色ばっかり。
「寒色系の色が多い花に塗れば、違和感ないんじゃないかな?」
「寒色…?」
「アジサイとかリンドウとか、アサガオとか」
成程。
さすが『八千歳』。生粋の園芸部員はやっぱり違うね。
にわか園芸部員の僕じゃ、太刀打ち出来ないや。
「それにしても、ツツジとチューリップとアジサイと…ひまわりまで、同じ時期に咲いてるなんて」
「…?駄目なの?」
「季節がバラバラだよ。違和感凄くて、気持ち悪い」
そうなんだ。
これら、全部バラバラの時期に咲く花なんだ。
それは知らなかった。花って、いつの間にか咲いて、いつの間にか散ってる印象。
さすが園芸部員。
「ひまわりは、元々明るい色の花だから…折角なら、真っ赤に塗ってみたらどうだろう。きれーかも」
そう言いながら、『八千歳』はひまわりを真っ赤に塗った。
おぉ、本当だ。何だか新鮮で、でも違和感はそんなにない。
綺麗だね。
「さすが、『八千歳』は上手だね」
「でしょ?伊達に、ツキナに付き合って花育ててないよ」
本当にね。
こういうところは、僕が真似しても届かない、『八千歳』だけの長所だと思う。
素直に羨ましいや。


