これが恋だなんて、知らなかったんだよ。





「三好くんは…高田さんに、そういうプレゼントとかは」


「誕生日とかクリスマスはあげたよ。でも、金なんかかけなくてもふたりで居られれば幸せだった」



ここで私は、私たちは、お金があったから成り立っていたんだと思った。


ふたりで居られれば幸せ───…。


私だってそうだった。

そういう関係に憧れていたし、勝吾くんとなら手にできるって思ってた。



「じゃあ三好くんから見たら……私たちは“普通のカップル”じゃ、ない…?」


「ない」


「か、考える余地は…」


「残念ながらまったく」



また視線と一緒に気分までもが落ちてゆく。


“何か”がないと成り立たない関係なんか、そんなの本物じゃない。

そしてそれが、自分の気持ちを削り落としていくものなんて。



「私はさっきみたいに冗談が通じなくて…、それを真に受けて結局は空回ってばかりだから、最終的に“つまらない”なんて言われて…」



積極性を身につけようと頑張ったら、見事にドン引かれた。

空回って空回って空回った結果、“つまらない”、“意味不明”だと。