これが恋だなんて、知らなかったんだよ。





どのくらいだろう?と思っていると、わずか数センチ…だと。

本当にちょっとだ……!


あたふた、きょろきょろ、とりあえずどうしたらいいかぐるぐる考えている私を見つめては楽しそう。


もしかして三好くん、それが見たかっただけ…?



「三好くん、な、なにかあった…?」



ピタリ。

彼の瞳は図星を突かれたかの如く、若干ピクッと開く。



「寂しいこと、あった…?」



寂しいとき、誰かの温もりが欲しくなったとき。

そういうときも私たちはお互いを利用できる。



「……俺はいつだって寂しいよ」


「え…?わっ、う、わあ!」



ぎゅうううう。

音があったなら、こんな音。



「く、苦しい、です!とてもっ、三好くん!」


「そりゃ窒息させる心意気でやってるから」


「えっ!?そしたら死んじゃうよ…!私まだこの世にやり残したことがいっぱいあってっ、だから今死んじゃったら確実に怨念として現れることになるから…!」



怨念が、ここにおんねん……。

頭のなかで考えついたダジャレは、たぶんぜったい言わないほうが身のためだ。