これが恋だなんて、知らなかったんだよ。





見てよ、勝吾くん。

私、他の男の子に、しかも後輩に、こんなことされちゃってるの。


三好くんは毎日メールしてくれるし、電話もしてくれるし、泣いていたら涙を拭ってくれる。

イタズラに心を傷つけようとしないし、今もすっごく手つきは優しい。



「すご、真っ赤」


「む、むりだよ…本当に……だめ、」



この距離でもダメなのにお膝の上って…。

私がいっぱいいっぱいなのを知っている彼は、自分本意に動こうとはしない。



「じゃーまずは、俺の目を見る練習」


「え…?」



スッと、伏せられていた完璧な瞳が私を捉える。

鋭いなかにある、妖艶さ。


ここから見えない糸のようなものが出ていて、見つめられた存在の動きを止めてしまえるパワーがあるんじゃないかって、本気で思っちゃうような目。



「ほら、手ぇここ」



トントンと、自分の肩を叩いて合図してくる。

手を肩に回せ……と。



「う、ん」



ゆっくり、ぎこちなく、おずおずと。

完全にペースを乗っ取られている1年生の人気者さんの肩へ───ふと、止まる。