これが恋だなんて、知らなかったんだよ。





「さっすが三好くんっ!イケメン!運動神経抜群!そしてイケメンっ!!」


「1位抜けっ!ねえこれ3組優勝できるんじゃない!?」



三好くんは誰もが想像できるとおり、爽やかに駆け抜けて1位。

その喜びは他の女の子たちに任せた私は、じっとその先を見つめていた。


つぎは勝吾くんの障害物リレーだ。


《障害物リレー、頑張ってね。私はバスケに出るよ》と送ったメッセージに対しての返信は、既読すらナシ。


きっと忙しいんだよね、今日はみんな朝からバタバタしているから。

あんなことを言われたのに、あんな場面を見てしまったのに、なにを健気にメールなんかしてるんだろう私…。


見返すって決めたのに。
覚悟したはず……なのに。


─────ピロン。



「っ!」



新着メッセージは勝吾くんでは無かった。

さっきまで女子生徒に騒がれていたはずの軍人さんは、そういえばそそくさとグラウンドから外れていたような気がする。



《怪我した》



内容はそんなものだった。


怪我…?

もしかしてさっきの仮装リレーでどこか捻(ひね)っちゃったりしたのかな…?