これが恋だなんて、知らなかったんだよ。





仮装リレーだったんだ…!

どうにも三好くんの仮装姿が見たいという理由で三好くんクラスの女子全員が推薦したらしい。


みんなほんとナイスなことするよね!!と、私のクラスの女の子たちも声を揃えて言っていた。



「どーする桜乃、バスケまで時間あるから行ってみる?私は別に彼氏いるし、
三好 奈都は格好いいとは思うけどアイドル的な存在だからどっちでもよくてさ~」


「……仮装リレーの次、障害物リレーだったよね…」


「あー、そーね。じゃあちょうどいいし見てみますか」


「…うん」



勝吾くんは足が速い。

去年の体育祭のリレーでも先輩を軽々と抜かしては上位に入ったほど。


そのとき『一ノ瀬さんの応援がマジ響いたわ!!』って、笑ってくれた。


そういう思い出はどうして薄れていってしまうんだろう。

ずっとずっと鮮明に胸に残るものならば、彼も大切にしてくれたかもしれないのに。



「ちなみに桜乃は高田 セレナのこと知らないんだっけ?」


「ええっと……声くらいなら」


「そなのね」