今も周りを警戒しながらジャージに忍び込ませていたスマートフォンを確認してみても、彼からのメッセージもとくにナシだった。
きっと女の子にたくさん囲まれてそれどころじゃないんだろうなあ…。
人気者さんはやっぱりすごいな…。
「だからっ、次はバスケ!頑張ってね桜乃!!」
「……うん」
そんな私の自信は、もちろんありません。
補欠一直線かと思いきや、なぜか補欠ラインギリギリのレギュラーメンバーになってしまい…。
本当は補欠のほうがよかったという本音は、心の奥にしまっておくことにした。
「ちょっと退いて退いて!!邪魔っ、今すぐグラウンド!!」
バレーボールの勝利をゆっくり喜ぶ暇もなく、クラスメイトの女の子たちも相手クラスの女の子たちも、一斉に体育館の出口へ忙しく向かってゆく。
そのなかのひとりがクルッと振り返った。
「てか友果!なにボサッとしてんの!?一ノ瀬さんは興味ないかもだけど…!」
「みんなこそ、そんな急いでどーしたのよ?」
「三好くんの仮装リレー!!始まるって!!」



