これが恋だなんて、知らなかったんだよ。





「っしゃあ!テスト終わったーー!!」


「カラオケ行くひとーー?」


「はーーいっ!!」



中間テストが終わって、ピリピリしていた空気も和らいだ今日。


テスト勉強という呪縛から解放され、放課後の寄り道が許されたクラスメイトたちは次から次に教室を出ていく。

それはどこの教室も同じみたいで、わりとすぐに校内は騒がしさを無くしていった。



「ともちゃん、それで相談って…」


「…あー、そうそう!相談ね。ちょっとここじゃ話しづらいから屋上でいい?」


「うん」



テストが終わったら桜乃に聞いて欲しいことがある───と、少し前から言われていて。


伊武くんと何かあったのかもしれない。

あれからバイトでも伊武くんはちょくちょくサポートしてくれて、ともちゃんの話で盛り上がったりもして、その間に立てる唯一の人間となった私。


今までともちゃんにたくさん助けてもらったぶん、今度は私の番だとずっと意気込んでいた。