これが恋だなんて、知らなかったんだよ。





「……公開処刑…」



今もふたりで撮ったプリクラを眺めると、その言葉しか出てこないのもすごい。

かっこいい…。
写真なのに直視ができないくらい。


すごくすごく優しい顔をしていて、こんなにもくっついてくれてる…。



「あ、こっちはピースしてる…」



ピースって、こんなに人をキラキラさせることができるポーズだったの…?

私も同じようにしているはずなのに、どうしてこうも違うのだろうか。


宝物だ。

これはもう、今まででいちばんの。


学校の女の子たちが知ったら大騒ぎどころじゃない。



「どうしよう…、メールしてみようかな…」



《おはよ》と、朝に届いた1通に対しての返信で終わっているトーク画面。


メッセージは変わらずくれる。

でもやっぱり彼もどこかぎこちないというか、文字だけでも伝わってくる緊張感。



「ひゃあっ!」



ドキッッ!と、心臓が飛び出しそうなくらいに声と一緒に全身が跳ねたのは。

ぎゅっと握っていたスマートフォンがタイミングよく音を立てながら震えたからで。