これが恋だなんて、知らなかったんだよ。





そこから中学に入っても、いじめは加速するばかりだった。


中学生になると“彼氏彼女”というものがハッキリ言葉として成り立ってきて、男女間の見方も変わってくる。


セレナはいじめられないために逆にわざと太ったり、わざと地味に過ごしたりして、そういう自分を守るための努力をするようになった。

けれどもそれはそれで、今度はそれまでと逆の見た目に着目されてはまたいじめられて、俺が関わるとエスカレート。


そんな、終わりの見えない負のループ。



『お前らもう付き合っちまえよ!!』


『ちょっとー!それはいくらなんでも三好くんが可哀想でしょ~』


『いいじゃん三好!もしお前が高田と付き合ったら、それこそ伝説だぜ!?』



という壮大ないじめが起きたのは、中学3年になったばかりの頃だった。


クラスメイト全員のなかで公開処刑。

みんなが期待しているのは、ここで俺がセレナを振ること。


でももう、こんなのうんざりだった。


俺の大切な友達が傷つくところなんか見てられなかったし、俺にとってセレナは友達以上に大事な存在だったから。