これが恋だなんて、知らなかったんだよ。





そこでもまた小さくお腹を抱えた三好くん。


そしてたどり着いたゲームセンター。


前の場所とは違ったとしても、入ってしまえば眩しいくらいにチカチカする店内と、ジャラジャラ賑やかな音。

けれど平日だからか、人は思っていたより少ない。



「前と同じアトラクションあると良いんだけどな」


「どうだろうね。でも…なんか、知らない町だと緊張する…」


「へーき。俺がいるから」



どうして三好くんの声は、こんなにも騒音だらけの場所でもしっかりと届いてくるんだろう。


ありがとう───、

私の声は消えちゃうような気がして、その代わりぎゅっと手を握り返した。



「あったアレだ。良かったねセンパイ、またドライブできるって」



三好くんの声は聞こえていたけれど、私はとある機械の前で立ち止まってしまっていた。


それは箱形の撮影場。

よくともちゃんと利用することが多くて、勝吾くんとは付き合った当初に1回だけ。



「撮る?」



背後から顔を寄せられて、意識は戻った。