これが恋だなんて、知らなかったんだよ。





そうしたら、発達障害、アスペルガー症候群、ADHD。

そういった専門用語があること。



「───まあぜんぶ良い意味で」


「…!」


「行こ」



その言葉が付け足されただけで、こんなにも気持ちは軽くなるなんて知らなかった。



「あっ、まって一応お母さんにメールしておかないと…」


「そんな遅くなるつもりはないけど」


「どんな小さなことでも何かあったらするようにって、昔から言われてるの。じゃないと法廷闘争だもんね」


「……ぶはっ」


「えっ」



吹き出された……。

ここまでの吹き出しは、もしかしなくても初めてだ。



「ほうていっ、とうそう…っ、ふっ、はは!」


「え…、どこのお家も…そうでしょ…?」


「まじで、あははっ、じゃあ俺ん家だけ緩いってこと、やば、腹いたい」



すっごい笑ってくれてる…。

困惑する私とは反対に気分が良くなったらしい三好くんは、優しい顔に変えて、当たり前のように私の手を握った。


ちゃんと家の戸締まりも確認してから、三好くんに腕を引かれるままについていく。