これが恋だなんて、知らなかったんだよ。





「さ、さっきは変なこと言って…本当にごめ───」


「ひとりなの?」



質問の返事がまともに返ってこない。

私が聞いたことに対しても質問で返ってきて、謝ろうとすればまた質問。



「……うん」


「の家に、男を簡単に上げるのはダメでしょ」



しかもそんな格好で───と。


ショートパンツと、薄生地のフルジップパーカー。

チャックが少し下げられたパーカーの中はカップ付きのキャミソール1枚だけという、確かに考えてみればだらしがない格好に見られてしまうかも。



「俺がいちばん危ないと思わない?センパイ」


「あぶない…?危なくないよ?三好くんは優しいから」


「やさしい?」


「うん」



今もわざわざ来てくれて、昨日だって一昨日だって電話もメールも毎日。

大泣きしちゃったときなんかは、なにも言わずに聞いていてくれた。



「本当に優しい?」


「えっ、わっ」



ずいっ、ずいっ。

1歩、また1歩と距離を詰められて、簡単にも壁へと追いやられる。



「なら、ここから逃げられる?」