─────ピーンポーン。
ひとりになってしばらく経ったときだった。
インターホンが鳴って、私はモニターに向かう。
「えっ…」
見慣れた制服姿。
学校にいるはずの、男子高校生。
思わず出てしまった私の声が聞こえたのか、そこに映っている男の子は。
『宅配便でーす』
と、ふざけた。
「どっ、どうして三好くんがいるの…!?」
『あ、さっきより元気じゃん。なら出てこられる?』
「いやっ、その…」
『とりあえず顔だけでも見たいんだけど』
だってまだ13時前、だよ…?
学校はちょうどお昼休みの時間帯だ。
もしかして私があんなことを言っちゃったから気にして来てくれた…?
という期待は、たぶんしちゃいけない。
「み、三好くん…どうして」
「それ部屋着?」
「あっ…、…うん」
ドアを開けて、とりあえず外だと変に目立ちそうだからと玄関まで上がってもらう。
そして私の格好をサラッと眺めた彼は、初めて視線を逸らした。
いつも逸らすのは私ばかりで、三好くんは逆にじっと合わせてくるのに…。
だから少しだけ不安になった。



