僕のキャパシティイズオーバー

「なーにしてんの」

「!」



突然奏多ごと誰かにギュッと抱きしめられた。

柔らかな少し長めの金髪が視界に入り、甘い匂いに包まれる。



「あ、(あさひ)…!」



√soleilのもう1人のメンバー、旭。



奏多とは反対に、いつも笑顔で物腰柔らかな優しい雰囲気を醸し出す旭は、『美人』という単語がよく似合う。

唇の右上についたホクロがセクシーな、大人っぽさが魅力のイケメンだ。

奏多よりも少し背の高い旭は、奏多の腕の中で顔を熱くする僕に、温和な目を細めてお決まりの柔らかい笑みを向けた。


「ずるいなぁ。俺を差し置いて二人でラブラブするなんて。寂しいじゃん?」

「あ、や、これは、」

「邪魔すんじゃねーよ、旭」

訳を話そうとする僕を遮って、奏多が眉を顰めて旭に抗議した。

「へぇ…?」

旭が意味深な大人っぽい表情で微笑む。

「ちっ、違うよ旭!これは奏多のハグの練習で…っ」

言ってる途中で楽屋のドアがノックされて、開いた。