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「具合、大丈夫だった?」


「うん。ちょっと貧血で倒れちゃっただけだから」


「無理しないようにね。しんどかったら保健室行きなよ」


「ありがとう、美亜(みあ)ちゃん」


現在(いま)は、双子くんの秘密を知った翌日。親友の藤島(ふじしま)美亜ちゃんと向かい合わせでお昼ご飯を食べている。


昨日は衝撃のあまり倒れちゃったから、大事をとって学校を休むことにした。


玲くんも類くんも私が心配だといって一緒に学校を休んでくれたけど、あの後一日中お弁当作って攻撃は続いた。


あの感じはたぶん、お弁当の説得するために休んだだけだと思う。


結局私は根負けして、お弁当を作ることを了承したしね。


お母さんと洋太さんは帰宅後、2人について説明不足だったと謝ってきた。


でも、私も洋太さんの話を一度聞き流していたから、自分にも非があると言って置いた。