「!?」


「これでも思い出せないか?」


イケメンフェイスが間近に迫り身じろぐ。


いや、距離近っ!!この人距離感バグってるよね!?


「け、見当もつかないです…!」


半ばパニック状態のまま言い返して一歩後ずさる。


「本当に?」


イケメン男子は探るような視線を向けて、せっかく私が開けた一歩をまた詰めてきた。


「本当です!信じてください!」


問答を続けながら、私はまた二歩下がる。


するとさらに近づかれてしまった。