大きな木の下で里穂が慎里専用バッグの中から敷物とブランケットを広げた。
「用意いいな!」
慎吾の声に、里穂がにこりと笑う。
「おやすみの日に、慎里と二人で日向ぼっこするのが最高の贅沢で」
ねー、慎里ぃと男の腕の中に収まっていた息子に同意を求めると、降りたそうだ。
慎吾が下ろしかけるのを里穂が止め、我が子にハーネスをつけさせる。
「慎吾も『犬みたい』って思う……?」
珍しそうに見ていた慎吾を里穂が上目遣いに伺う。
慎里が装着されたハーネスはミツバチの形をしていて、小さなリュックになっている。見た目も可愛らしい。
だが、『虐待』『子供が可哀想』と言った声が聞こえてきて辛い。
「でもね、この子すごく機動力があって!」
里穂はムキになって言い訳した。
彼女としては、息子に辛い想いをさせたくない親心なのに。
心ない周囲の声は頼る人間がいない若い母親をざっくりと切りつける。
「俺さぁ、小学校低学年までよく轢かれかけたんだよ」
「え?」
「用意いいな!」
慎吾の声に、里穂がにこりと笑う。
「おやすみの日に、慎里と二人で日向ぼっこするのが最高の贅沢で」
ねー、慎里ぃと男の腕の中に収まっていた息子に同意を求めると、降りたそうだ。
慎吾が下ろしかけるのを里穂が止め、我が子にハーネスをつけさせる。
「慎吾も『犬みたい』って思う……?」
珍しそうに見ていた慎吾を里穂が上目遣いに伺う。
慎里が装着されたハーネスはミツバチの形をしていて、小さなリュックになっている。見た目も可愛らしい。
だが、『虐待』『子供が可哀想』と言った声が聞こえてきて辛い。
「でもね、この子すごく機動力があって!」
里穂はムキになって言い訳した。
彼女としては、息子に辛い想いをさせたくない親心なのに。
心ない周囲の声は頼る人間がいない若い母親をざっくりと切りつける。
「俺さぁ、小学校低学年までよく轢かれかけたんだよ」
「え?」



