「ちょっと待って!」
慎里の口をそそがせ、自身も歯を磨くと軽く化粧をする。
……快感に喘いでしまった顔も、気持ち悦すぎて苦しくて啼いた顔も見せているけれど。
平素のすっぴんは別問題だ。
化粧をし終えて廊下に出て見れば、慎吾は車のキーを取り上げている。
ごく自然に慎里を抱きとられ、彼女のママバッグも肩に下げている慎吾に、里穂は慌ててついていく。
エレベーターで駐車場に降りると慎吾は住民専用らしき駐車スペースに向かう。
「里穂は後ろ」
「え」
慎吾が後部座席のドアを開けてくれて、里穂は目を見開いた。
チャイルドシートが設置してある。
「これっ!」
「必要だろ」
ここまでしてくれる男を、疑う必要はないのかもしれない。
けれど、裏切られたと思い込んでいた時間は短くない。
どうしても、捨てられるのではないかと疑ってしまう。――罪を犯したと知られれば確実に。
黙り込んでしまった里穂を見て、慎吾はなにも言わずに車を発進させた。
目的地が決まっていたようで、彼は道路にパックリと口を開けている地下へのトンネルへと走らせる。慎吾はスムーズに車を停めた。
後部座席を開けてくれたタイミングで慎里が目を覚ます。
慎里の口をそそがせ、自身も歯を磨くと軽く化粧をする。
……快感に喘いでしまった顔も、気持ち悦すぎて苦しくて啼いた顔も見せているけれど。
平素のすっぴんは別問題だ。
化粧をし終えて廊下に出て見れば、慎吾は車のキーを取り上げている。
ごく自然に慎里を抱きとられ、彼女のママバッグも肩に下げている慎吾に、里穂は慌ててついていく。
エレベーターで駐車場に降りると慎吾は住民専用らしき駐車スペースに向かう。
「里穂は後ろ」
「え」
慎吾が後部座席のドアを開けてくれて、里穂は目を見開いた。
チャイルドシートが設置してある。
「これっ!」
「必要だろ」
ここまでしてくれる男を、疑う必要はないのかもしれない。
けれど、裏切られたと思い込んでいた時間は短くない。
どうしても、捨てられるのではないかと疑ってしまう。――罪を犯したと知られれば確実に。
黙り込んでしまった里穂を見て、慎吾はなにも言わずに車を発進させた。
目的地が決まっていたようで、彼は道路にパックリと口を開けている地下へのトンネルへと走らせる。慎吾はスムーズに車を停めた。
後部座席を開けてくれたタイミングで慎里が目を覚ます。



