「何か言ったか」
聞き返されて自分が声に出していたことに気づいた。
やや、恥ずかしいが、もう一回言い直す。
「この子もあなたくらい背が高くなるのかなあ、って言ったの」
ようやく飲める温度になった哺乳瓶を渡されて、んくんくと飲み始めた慎里を見つめながら慎吾が言う。
「小さくても構わないさ。むしろ『お前のお母さんみたいに素敵な女の子が慎里を見つけてくれるからな』って言ってやるよ」
「だといいんだけど」
里穂が微笑んだ。
息子も卑屈になることがあったときに父親に自信たっぷりに言ってもらえれば、顔を上げた人生を歩いていけるのではないだろうか。
よほど喉が渇いていたのだろう。
あっというまに飲み干した息子を慎吾から受け取り、背中をトントンと叩いてゲップを促してやる。
くう、と里穂のお腹が鳴る。
「里穂、慎里を子供用のチェアに座らせてやって」
彼女が息子を座らせていると慎吾が白い手提げ袋を持ってやってきた。
「慎里を医師に診てもらってる間、運転手に買ってきてもらったんだ」
中から美味しそうなデリがたくさん出てきた。
里穂のお腹はきゅるるる、と大歓声を上げている。
「急がせて悪かったな。深夜勤が終わってすぐ、食べずにきたんだろう?」
慎吾にいたわられ、里穂は真っ赤になりながらうなずいた。
聞き返されて自分が声に出していたことに気づいた。
やや、恥ずかしいが、もう一回言い直す。
「この子もあなたくらい背が高くなるのかなあ、って言ったの」
ようやく飲める温度になった哺乳瓶を渡されて、んくんくと飲み始めた慎里を見つめながら慎吾が言う。
「小さくても構わないさ。むしろ『お前のお母さんみたいに素敵な女の子が慎里を見つけてくれるからな』って言ってやるよ」
「だといいんだけど」
里穂が微笑んだ。
息子も卑屈になることがあったときに父親に自信たっぷりに言ってもらえれば、顔を上げた人生を歩いていけるのではないだろうか。
よほど喉が渇いていたのだろう。
あっというまに飲み干した息子を慎吾から受け取り、背中をトントンと叩いてゲップを促してやる。
くう、と里穂のお腹が鳴る。
「里穂、慎里を子供用のチェアに座らせてやって」
彼女が息子を座らせていると慎吾が白い手提げ袋を持ってやってきた。
「慎里を医師に診てもらってる間、運転手に買ってきてもらったんだ」
中から美味しそうなデリがたくさん出てきた。
里穂のお腹はきゅるるる、と大歓声を上げている。
「急がせて悪かったな。深夜勤が終わってすぐ、食べずにきたんだろう?」
慎吾にいたわられ、里穂は真っ赤になりながらうなずいた。



