朝六時、通常の時間に交代することになり、彼女は通常通りに引き継ぎを終えた。
雑談をしたそうなスタッフを笑顔でスルーすると、里穂は急いで着替える。
ロッカーに入れてある慎里に関する物を詰め込んだバッグを持ってホテルの裏口へと足早にむかう。
里穂がホテルから出てくると、ハイヤーから降りた運転手が近づいてきた。
「岡安様ですね」
確認されて里穂はうなずく。
運転手に誘導されてハイヤーに乗り込んだ。
車窓から流れる景色を眺めていたが、ふかふかのシートや心地よい振動で、いつしか里穂は眠っていた。
――夢の中で、慎吾が冷たい目をして自分を見下ろしている。彼の胸にはしっかりと抱かれた我が子が。
息子に手を伸ばすも二人は遠ざかるばかり。
「……いかないで……」
すがるように何かを握りしめた。
「……ほ、起きたのか。里穂?」
「…………うん……」
意識がゆっくりと浮上してくる。
雑談をしたそうなスタッフを笑顔でスルーすると、里穂は急いで着替える。
ロッカーに入れてある慎里に関する物を詰め込んだバッグを持ってホテルの裏口へと足早にむかう。
里穂がホテルから出てくると、ハイヤーから降りた運転手が近づいてきた。
「岡安様ですね」
確認されて里穂はうなずく。
運転手に誘導されてハイヤーに乗り込んだ。
車窓から流れる景色を眺めていたが、ふかふかのシートや心地よい振動で、いつしか里穂は眠っていた。
――夢の中で、慎吾が冷たい目をして自分を見下ろしている。彼の胸にはしっかりと抱かれた我が子が。
息子に手を伸ばすも二人は遠ざかるばかり。
「……いかないで……」
すがるように何かを握りしめた。
「……ほ、起きたのか。里穂?」
「…………うん……」
意識がゆっくりと浮上してくる。



