あなたの傷痕にキスを〜有能なホテル支配人は彼女とベビーを囲い込む〜

「里穂」
「うん?」

 二人の結婚式翌々日。

 慎里と季穂は床に敷いたブランケットの上で仲良く眠っている。

 慎吾は食べ終わった皿を食洗機に入れながら、四人分の洗濯物を畳んでいる里穂に声をかけた。

「とうとう君にウエディングドレスを着せてやれた」

 満足そうな夫に妻もうっとりと返す。

「慎吾の礼装姿、かっこよかった」

「「一夜明けたら普段の家事はあるけど」な」

 声が重なり、二人は笑い合う。

 里穂と慎吾は人前式の後、思い出の客室へと泊まった。
 短いけれど、それが二人のハネムーン。

 慎里はともかく、季穂はまだ長時間外に連れ出せない。二人がもう少し大きくなったら出かけようということになった。