あなたの傷痕にキスを〜有能なホテル支配人は彼女とベビーを囲い込む〜

 家に戻る途中の車の中は、異様な雰囲気だった。
 ようやく家に到着し、慎吾が大きく息を吐いた。

「里穂、着いたぞ」

 声をかけてもそのまま動こうとしない里穂を手助けして、彼女のシートベルトを外した。

 眠ってしまった慎里を抱き上げる。
 彼女の手を握れば、里穂はのろのろと動き出した。

 慎里をリビングのソファに寝かせて、慎吾は里穂を椅子に座らせた。

 慎吾が携帯で録画をとる準備をしたのち、里穂にタブレットを差し出した。