この場から逃げ出さなくても大丈夫。 兄はこれ以上、私に暴力は振るわない。 何で殴られたのかよく分からなかったが、何となくそう思った。 急に殴られたのに、兄に対して危険を感じなかった私は、そのままの格好で黙って兄を見ていた。 そして兄が何か言って来るのをただ待っていた。