優哉に家庭教師をしてもらって二週間くらいした頃だったと思う。


その日は少し肌寒かったので、私は二、三日前に母が買って来てくれた七分袖のサマーセーターを着て優哉の家に出掛けた。


その日も優哉は私を芝生に押し倒して、お仕置きだと言っては自由を少し奪い、ご褒美だと言ってはキスをしてきた。


そのせいで新しいサマーセーターは草だらけになっていた。