高校二年生の夏休み、優哉は私専属の家庭教師になった。 とは言っても優哉が私の家に来て教えてくれるのではなく、私が優哉の家に通わされる事になったのだが・・・ 優哉はとある石油会社の幹部役員の家族だった。 彼は都内では豪邸としか例えようのない家に住み、顔は優しく、振る舞いやしぐさには品が感じられる、そんな青年だった。