家から真澄のアパートまで四十五分の道程、私は魂が抜けたような顔をして、ふらふらしながら歩いた。 そして電車に乗り、バスに乗った。 空は真澄に初めて抱きしめられた日の綺麗な空色とは打って変わって、はっきりしない模様だ。 これから自分を待ち受けていることがいいことであるはずがない予感だけがした。 心の中は頭上に広がるレースライラックと同じ色だった。