「何で、今になって兄はそんなこと教えてくれるの?」 くらくらしてすっかり力が入らなくなってしまった私は、小さな声で呟くように訊いた。 「最近の父さんと凛の様子を見て、凛がもう父さんが不倫している事も、その相手が北川君のお母さんであることも知ってしまった事が分かったからだよ」 私は頭を抱えてソファーに横たわった。 本格的に貧血の症状が出て、座っていられなかった。 そんな私を兄は相変わらずの真顔で見下ろした。