兄は教授の話を黙って聞いてから 「うーん、確かに自信家でちょっと変わった視点を持っているな。北川君はこういう人を尊敬しているのか」 と独り言のように言った。 私は首をひねった。 「兄に真澄がこの先生を好きだってこと言ったっけ?」 「いや、凛からは聞いていないよ」 「パパから聞いたの?」