「何でバイトお休みなの?」 「んー、何か今日は気分が乗らないし、凛に会いたいから。いつも皆勤なんだから、まあたまにはいいだろ」 午後五時、私は家に電話した。ママが帰宅しているかどうか微妙な時間だ。かなりコールした後、 「もしもしっ」 とママの慌てたような声が携帯の向こうから聞こえた。