相手が真澄の母親だからと言うわけではないが、二人には何か微妙な純朴さが感じられて、怒る事もできなかった。 私はシャワーも浴びずに下着姿でベッドに潜り込んだ。 疲れて面倒だという気持ちもあったが、そうすることで少しでも真澄を近くに感じたかった。 彼が触れたこの身体をきれいに洗い流したくはなかった。 私は昨夜、初めて感じた真澄のぬくもりを思い返しながら、かけ布団を頭から被った。