「勝った様な言い方しないでよ。そんなことで得意になってどうするのよ」


「別に得意になんてなっていないけど、凛が自分のことを棚に上げて人の揚げ足を取ろうとするからだ」



「そんな屁理屈言っている場合じゃないよ。真剣に考えなきゃいけない当座の問題があるでしょう?いったいどうするのよ、この先」


「そうだった」


父は真顔に戻った。