「練り物?苦手なのかな?私・・・」


私は首を傾げた。


私のその様子を見て、不思議に思ったのか真澄が父に向って訊いた。


「前畑さん、何で凛が練り物は苦手だと思ったんですか?」


「えっ、いや、法事の時の弁当に必ず、かまぼことか入っているじゃないですか。り、凛ちゃんは必ず残していたから。小さい子って結構、かまぼことか好んで食べるのに、凛ちゃんは全く食べなかったから覚えているんですよ」


そうか私は練り物が苦手だったのか。


それじゃあ海老カツもオーシャンキングも辛いわけだ。