私は真澄と付き合いだしてから、そんな風に何となく客観的に自分を見るようになっていた。


パパのぎょっとした顔を見ると、私の読みはあながち間違ってはいない気がする。


「はいよ」


真澄がビールを注いだグラスを私に手渡してくれた。


パパと真澄と私は目配せしながら乾杯をした。


私はグラスをぶつけながら心の中で

『乾杯!パパの秘密の人生に関わってしまった事に』と言った。